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「自由な建築家に」建築家兼起業家を目指すT.Tです。

転職したら年収はどう変わるんだろう。

組織設計事務所の給料の相場がよくわからないな。
と気になっている方に
病院や学校を多く手がける組織設計事務所で働く一級建築士の私が
大手メーカーから組織設計事務所へ転職して感じた年収まわりの実感について、実務の視点から解説します。
私は新卒で入社した大手メーカーの店舗設計職から、病院や学校を手がける組織設計事務所へ転職しました。
今回はそのときに感じた、年収や働き方の変化についてお伝えします。
- 組織設計事務所への転職を考えている方
- 年収の変化が気になって転職に踏み切れない方
- 大手企業と設計事務所の待遇の違いを知りたい方
次のいずれかに当てはまる方は、ぜひ最後までご覧ください。
- 組織設計事務所と大手メーカーの給与の仕組みの違い
- 年収以外に変わった働き方の実感
- 年収の相場情報とどう付き合うか
額面の数字よりも、判断材料として役立つ視点をお伝えできればと思います。
それでは、順に見ていきます。
組織設計事務所と大手メーカー、給与の仕組みの違い
まず押さえておきたいのは、給与の仕組み自体が会社によって大きく異なるという点です。
大手メーカーは組織の規模が大きく、等級制度や賞与の計算方法が明確に定まっている会社が多い印象でした。
一方、組織設計事務所は会社ごとの裁量が大きく、同じ「組織設計事務所」という括りでも待遇に差があります。
転職サイトの年収調査では、組織設計事務所大手の平均年収帯を600万円台から900万円近くとするデータもあります(出典: 建築転職コラム「組織設計事務所のキャリア採用年収ランキング」)。
ただ、事務所の規模やポジション、担当する業務によって差が大きいため、あくまで参考値として見るのが安全です。
具体的な手取り額はここでは伏せますが、私自身の実感としては、基本給の水準よりも、残業代の付き方や賞与の算定方法の違いのほうが、月々の手取りに大きく影響しました。
また、同じ組織設計事務所という括りでも、意匠か構造か設備かといった職種によって評価の基準が変わることがあります。
意匠設計は成果が数値化しにくい分、評価が担当した案件の規模や難易度に左右されやすい面があると感じています。
昇給のペースにも違いを感じました。大手メーカーは年功や等級に応じた昇給がある程度決まっていましたが、組織設計事務所では個人の担当範囲や実績に応じて幅が出やすい印象です。
質問: 額面は伏せて構いません。大手メーカー時代と組織設計事務所とで、手取りの体感はどう変わりましたか。
T.T: 基本給の水準は近くても、残業代の計算方法や賞与の出方が違うため、月々の手取りの波は大きく変わりました。
年収より先に感じた働き方の変化
転職してまず感じたのは、年収そのものよりも働き方の違いでした。
大手メーカー時代は店舗の開店スケジュールに合わせて動くことが多く、繁忙期の残業が読みにくい状況がありました。
組織設計事務所に移ってからは、担当するプロジェクトの設計フェーズによって忙しさの波はあるものの、スケジュールの見通しは立てやすくなりました。
福利厚生の面でも、会社の規模や制度によって差があります。
住宅手当や資格手当の有無、退職金制度の仕組みなど、年収の数字だけでは見えない部分を確認しておくことをお勧めします。
出張や現場への移動の頻度も変わりました。大手メーカー時代は全国の店舗を担当することが多く、移動時間が長い日もありました。
組織設計事務所に移ってからは、担当エリアが近い案件も多く、移動の負担は軽くなったと感じています。
相談できる相手の距離感も変わりました。組織の規模が小さくなった分、構造や設備の担当者と直接やりとりする機会が増えました。
判断に迷ったときに相談しやすくなったと感じています。
質問: 残業時間や福利厚生の実際の差について、印象に残っていることはありますか。
T.T: 資格手当や住宅手当の有無など、基本給以外の待遇項目に会社ごとの差を感じました。面談の段階で確認しておくとよいと思います。
年収の相場情報とどう付き合うか
転職を考えるとき、年収の相場情報はどうしても気になるところです。
ただ、公開されている年収データは平均値や上位企業の数字であることが多く、自分が入社したときに同じ水準になるとは限りません。
求人票に記載されている年収レンジも、経験年数や担当職種によって幅があります。
面談の段階で、給与テーブルのどのあたりに位置づけられるのか、賞与の実績はどうかを具体的に確認しておくと、入社後のギャップを減らせます。
年収だけでなく、残業時間や福利厚生、キャリアパスまで含めて総合的に判断することをお勧めします。
求人サイトの年収ランキングも、都市部の大手事務所を中心に集計されていることが多く、地方の事務所や中小規模の事務所は数字に表れにくい傾向があります。
エリアや規模が違う会社の年収を、そのまま単純に比較しないよう注意が必要です。
質問: 転職の面談で、年収や待遇について実際にどんな聞き方をしましたか。
T.T: 給与テーブルの目安や、直近数年の昇給・賞与の実績を具体的に尋ねるようにしていました。曖昧な返答しか得られない場合は、判断材料が乏しいまま決めることになるので注意が必要だと感じています。
組織設計事務所への転職を考えている方へ
ここで一度、整理します。年収は転職の判断材料のひとつですが、それだけで決めるものではないと感じています。
大手メーカーには大手メーカーの安定感があり、組織設計事務所には設計に専念できる環境があります。
どちらが良い悪いという話ではなく、自分がどちらの環境で力を発揮しやすいかという視点で考えることをお勧めします。
私自身の転職の経緯については、以下の記事にまとめています。
【転職体験談1】新卒5年目の一級建築士が大手企業を退職して中小企業へ
一級建築士を取得したあとに感じた変化についても、別の記事で触れています。
転職を検討する際は、年収の数字だけでなく、実際に働く環境や評価制度まで含めて確認していただければと思います。
まとめ
今回は組織設計事務所の年収について、大手メーカーから転職した実感をお伝えしました。
給与の仕組みは会社によって大きく異なり、公開されている年収データはあくまで参考値です。
年収だけでなく、残業時間や福利厚生、キャリアパスまで含めて確認することをお勧めします。
面談の段階で疑問点を具体的に確認しておくと、入社後のギャップを減らせます。
『転職2.0 日本人のキャリアの新・ルール』
村上臣 著/SBクリエイティブ/2021年4月
年収の数字だけを追うより、自分がどんな環境で働きたいのかを言葉にしておくと、面談の中身が変わります。
転職を「今より良い会社へ移ること」ではなく、自分の市場価値をどこに置くかという話として捉え直させてくれる1冊です。
今回の記事は以上です。ここまでお読みいただきありがとうございました。
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