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「自由な建築家に」建築家兼起業家を目指すT.Tです。

一級建築士の勉強時間って何時間くらい必要なんだろう。

仕事しながらだと、そもそも時間が作れないなぁ。
と頭を悩ませている方は多いと思います。
仕事で毎日遅くまで残りながら20代で一級建築士を取得した私が
一級建築士の学科に必要な勉強時間について、実務の視点から解説します。
あまり語られませんが、勉強時間は「何時間やるか」より「何を何周やるか」で決まります。
- 一級建築士の勉強時間の目安を知りたい人
- 仕事しながら学科を突破したい人
- 勉強を始める時期を決めきれてない人
上記のいずれかに当てはまる方は、ぜひ最後までご覧ください。
- 一級建築士の勉強時間を自分の数字で逆算する方法
- 働きながら平日と休日の時間割を組む考え方
- 学科の試験の合格率と合格基準点の最新データ
勉強時間の決め方を知ることで、今日から動き出す判断材料になればと思います。
それでは、順に見ていきます。勉強時間は、下記のとおりの順序で決めていきます。
- 勉強時間に公式なデータは無い
- 時間ではなく「周回数」から逆算する
- 平日と休日で別の時間割を組む
- 始める時期は7月から逆算して決める
- 最後の1ヶ月に一番寄せる
一級建築士の勉強で一番もったいないのは、「何時間必要なのか」を調べ続けたまま、結局一問も解いていない状態です。
私も一年目は行き当たりばったりで、がむしゃらに勉強していました。
ただ、必要な総時間を先に出してしまうと、毎日やることが自然に決まります。そうなれば、あとは手を動かすだけです。
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勉強時間に公式なデータは無い
一級建築士の勉強時間を調べると、さまざまな数字が出てきます。ただ、その前に知っておいてほしいことがあります。
試験を実施している建築技術教育普及センターは、必要な勉強時間を公表していません。
公表されているのは合格率と合格基準点だけです。つまり「〇〇時間で受かる」という数字は、どこかの誰かの結果にすぎません。
もちろん参考にはなります。ただ、その人の実務経験も、通勤時間も、残業時間も、あなたとは違います。
1:公表されているのは合格率と合格基準点
まず、公式に出ている数字を確認します。学科の試験の合格率は、直近5年で下記のように動いています。
- 令和3年:15.2%
- 令和4年:21.0%
- 令和5年:16.2%
- 令和6年:23.3%
- 令和7年:16.5%(実受験者 27,489人/合格者 4,529人)
出典は建築技術教育普及センター「試験結果」です。
年によって6ポイント以上ふれています。ここが一級建築士の学科の難しいところです。
2:年によって動く合格基準点
令和7年の合格基準点は、下記のとおりです。
- 計画:11点/20問
- 環境・設備:11点/20問
- 法規:16点/30問
- 構造:16点/30問
- 施工:13点/25問
- 総得点:88点/125点
出典は国土交通省の報道発表資料です。
各科目の基準点は「過半の得点」が基本で、総得点はその年の難易度で補正されます。
つまり狙うべきは合格点ではなく、合格点+10点です。
基準点ぴったりを狙うと、当日の1問で一年が変わります。余裕を持った点数から逆算してください。
質問: 学科に合格した年、勉強は結局トータルで何ヶ月やりましたか。いつ始めて、いつ本気になりましたか。
T.T: 私は前年の秋から勉強を始めて、学科の試験までおよそ10ヶ月やりました。ただ、本気になったのはGW明けからで、最初の数ヶ月はテキストを眺めているだけでした。GW明けからさすがに焦りはじめたのとまわりがテストで高得点をとりはじめてから焦りました。まわりの環境は大事だなと思いましたね。
時間ではなく「周回数」から逆算する
ここが今回いちばん伝えたいことです。勉強時間は、時間から決めるものではありません。
解くべき問題の数から決めてください。
学科の試験は5科目125問です。
- 学科Ⅰ(計画):20問
- 学科Ⅱ(環境・設備):20問
- 学科Ⅲ(法規):30問
- 学科Ⅳ(構造):30問
- 学科Ⅴ(施工):25問
試験時間は合計6時間30分です。(出典:建築技術教育普及センター「試験について」)
1:過去問5年分で625問
過去問を5年分そろえると、125問×5年で625問になります。これが最低限の母数です。
母数が決まらないうちに時間を数えても、ゴールが見えません。
2:5周やるなら3,125問
私は問題集を5周以上やることをおすすめしています。なぜ5周なのかは、前に書いた記事にまとめています。
一級建築士の学科については、下記の記事で紹介しています。
625問を5周すると3,125問です。
3:あとは掛け算するだけ
次に、1問にかかる時間を測ってください。解説を読む時間も入れて1問5分かかる人なら、3,125問×5分でおよそ260時間です。
1問3分まで速くなれば、およそ156時間です。
必要な勉強時間は「1問あたりの時間×問題数×周回数」で出ます。
この式のいいところは、自分の数字で出せる点です。誰かの1,000時間ではなく、あなたの数字が出てきます。
テキストを読む時間や模試の時間は別で足してください。ただ、周回を重ねるほど1問あたりの時間は短くなります。
最初の1周がいちばん重くて、あとは少しずつ軽くなっていきます。まずは10問だけ解いて、時計を見てみてください!
平日と休日で別の時間割を組む
同じ「1日2時間」でも、平日と休日は中身を分けてください。私は仕事で毎日遅くまで残っていました。
その状態で平日の夜に法規の線引きや構造の計算をやろうとすると、まず頭が動きません。
そのため、平日は暗記もの、休日は計算ものに寄せました。
- 平日:計画、環境・設備、施工の暗記
- 休日:法規と構造をまとまった時間で解く
- 通勤:前日に間違えた問題の見直し
1:平日は「時間」より「場所」を決める
家には、いろいろな誘惑がありませんか?私は家ではまったく勉強ができませんでした。
ただ、いつもの場所でいつもの時間に座ると、自然にやる気のスイッチが入ります。
場所を決めるだけで、机に座るまでの時間が消えます。皆さんも先に場所を決めてみてください。
質問: 平日は1日何時間、休日は1日何時間やっていましたか。場所と時間帯もあわせて教えてください。
T.T: 平日は帰宅前にカフェで2時間以上、休日は朝から夕方まで6時間ほど確保していました。通勤は自転車だったのでできなかったですが、お昼休みはお弁当をすぐ食べて軽く迷走し、30分程度でテキストを熟読していました。
2:休日は法規と構造にまとめて使う
法規は問題の出方がパターン化されています。まとまった時間で連続して解くと、法令集を引く速さが上がります。
構造の計算も同じです。平日に1問ずつやるより、休日に20問続けて解いた方が定着します。
逆に、休日にやらないことを決めるのも大切です。私がやらなかったことは下記の記事で紹介しています。
始める時期は7月から逆算して決める
学科の試験は毎年7月に実施されます。令和8年は2026年7月26日に実施されました。(建築技術教育普及センター)
今が8月なら、次の学科まで約11ヶ月あります。11ヶ月は約48週です。
週に6時間なら約288時間、週に10時間なら約480時間です。
先に「週の時間」を決めてください。1日の時間ではありません。
1日で決めると、残業した日に崩れます。週で決めると、崩れた分を休日に戻せます。
1:学科に合格すれば4年間戦える
令和2年以降に学科に合格すると、引き続いて行われる4回の建築士試験のうち2回、設計製図の試験を欠席する場合は3回、学科の試験が免除されます。
条件は建築技術教育普及センターのQ&Aで確認してください。
つまり、学科は一度取り切れば4年間戦えるということです。だからこそ、1年目は学科に全部を寄せてください!
2:2020年から変わった受験資格
2020年(令和2年)から、実務経験は受験の要件ではなく、免許登録の要件に変わりました。
指定科目を修めて卒業していれば、実務経験がなくても受験できます。
自分が該当するかは、必ず公式サイトで確認してください。
私が受けた頃とは前提が変わっています。若い方ほど早く動いたほうが有利です。
最後の1ヶ月に一番寄せる
ここは完全に私の実感です。模試の点数が悪くても、まだ終わりではありません。
前に書いた記事でもお伝えしましたが、6月の模試で80点以下だった私が、本試験では104点を取れました。
最後の1ヶ月でやったことは、新しい問題を増やすことではありません。やったのは、今まで解いた問題をもう一度全部回すことだけです。
直前の1ヶ月は、新しい問題に手を出さないでください。
私はここで、総時間の2割を一気に使いました。
逆算した総時間のうち2割は、最後の1ヶ月のために残しておいてください。ここを残せている人が、本番で大きく伸びます。
質問: 直前の1ヶ月は1日何時間まで増やしましたか。その時間を作るために何を手放しましたか。
T.T: 直前の1ヶ月は仕事もちょくちょく休みながら仕事がある日は4時間以上、休日は9時間まで増やしました。飲み会と休日の予定は全部断りました。会社の人に見える場所で勉強することで同情も誘ってましたよ!
まとめ:時間を数える前に周回数を決める
今回は一級建築士の勉強時間について解説しました。
- 勉強時間に公式なデータは無い
- 時間ではなく「周回数」から逆算する
- 平日と休日で別の時間割を組む
- 始める時期は7月から逆算して決める
- 最後の1ヶ月に一番寄せる
勉強時間の決め方を知ることで、今日から動き出す判断材料になればと思います。
一級建築士の学科は、才能で決まる試験ではありません。解いた問題数が変われば点数が変わり、点数が変われば自信も変わります。
「特別なことをするために、特別なことをするのではない。 特別なことをするために、普段通りの当たり前のことをする 」
イチロー選手の名言です。一級建築士の資格は一生ものですから、普段どおりの積み重ねが効きます。
頑張ってください。ずっと応援しています!
これを機に、今までの固定観念や成功体験に囚われず、やり方を変えてみてください。
一級建築士を取り切れる人の考え方は、下記の記事で紹介しています。
ここまでお読みいただいた方なら、一級建築士を目指す価値は十分にあると思います。
悩んでいる時間より、一歩を踏み出した時間のほうが確実に残ります。
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今回の記事は以上です。ここまでお読みいただきありがとうございました。
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